FC2ブログ
04«1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.»06

billabong

ぼちぼち思うことを書いていきたいと思います。 *^ー^*

一枚の写真が戦争を終わらせることができる 

アメリカから見た硫黄島、映画「父親たちの
星条旗」をみてきた。
この映画は、12月に公開される日本から見た
硫黄島「硫黄島からの手紙」との2部作。
アメリカ映画界でも、2部作というのは
はじめての試みだそう。

監督はアカデミー賞俳優でもあり、
「ミリオンダラー・ベービー」や
「バード」(30年代から50年代にかけて活躍
した伝説のジャズ・サキソフォーン奏者
チャーリー・“バード”・パーカーの話)
を描いたクリント・イーストウッド。

プロデューサーは「プライベート・ブライアン」
でアカデミーの最優秀監督賞を受賞した
スティーブン・スピルバーグ。

硫黄島の玉砕戦については、今年はじめて
知った歴史上の重要な出来事なので興味津々で
みにいった。

この映画の原作は、ジェームス・ブラッドリー
(ロン・パワーズと共に)。
彼の父、ジョン・ブラッドリーが70歳で亡く
なってから、父の遺品の手紙や写真を手がかり
に 父と父と共に戦った硫黄島の兵士のことを
書いたものである。

父ジョンは、硫黄島で戦った海軍衛生兵で、
戦後、海軍十字章という2番目に高い勲章を
うけている。

2000年にニューヨーク・タイムズのベスト
セラー・リストに46週間はいったという原作。

戦争映画なので、かなり重いかなぁとも
思っていたが、戦争の目をそむけたくなる
シーンもあったけど、全体的には戦争と裕福
な日常の対比で、現在、平和で物質的に恵ま
れた社会に住む私達のことも描いているのか
とも思うほど。

映画の最初に
「本当の戦争を知るものは語りたがらない。」
っていうようなことを言っていたのが、
心に残っている。

日本でも、戦後60年すぎて、高齢になって
語ってから死ぬという思いで、悲惨すぎた
戦争体験者たちが話しだしている。

映画のなかで、戦争を続けるため、
国債を買ってもらい基金を集めるシーンが
あるが、これも、本当の戦争を知らない人
たちが戦争を続けるために行っている。
(日本では、当時、国民はすべて国に
強制的に私財を没収されたのだろうが、
基金を集めるというのは、民主主義の
アメリカ)

そして、1枚の写真も戦争を続けるために
利用される。そして、ヒーローも作り
あげられた。
あの、1枚の写真にそんな話があったなんて
知らなかった。

写真の兵士の顔はぼんやりしていて、戦地
に送った兵士の家族は、あの1枚の写真に
自分の息子をだぶらせたのだろう。

国がヒーローを作りあげるというのは、
靖国神社に兵士を祀るというのに似ている。
共に、国の戦争によって国民が兵士となり
運命をかえられる。
戦争がなければ、友達とドンちゃん騒ぎ
してすごしただろう青春や、生きていた
だろう人生をも変えてしまう。

船からおちた兵士を時間がないと見捨てて
いくシーンは、戦争での兵士の命の軽さを
描いているような気がした。

そして、国民のヒーローとしてまつりあげ
られ、基金集めに奔走した3人の兵士。
戦争が終わっても、その後の彼らの人生に
強烈な影響をおよぼす。

とくに、ネイティブ・インディアンの
アイラ・ヘイズ(「スモーク・シグナルズ」の
アダム・ビーチが演じる)の心の葛藤が
印象的で、戦後の人生が悲しすぎる。

戦争に兵士として参加することで、アメリカ
人として初めて認められるという誇りと、
戦地に戦友をのこしてきた、自分は旗を
たてただけで何もしていない・・・など

地味なテーマだけれども
音楽が落ち着く感じのものなので、
血なまぐさいばかりの戦争映画と違い
平和の時代に戦争について考えさせら
れるなのでお薦め★★★★★

父親たちの星条旗 公式HP 英語版
トップには
「一枚の写真が戦争を終わらせる
 ことができる」と書かれているのが
印象的
http://www.flagsofourfathers.com/

日本の公式HPのクリント・イーストウッドの
言葉から抜粋

「私が観て育った戦争映画の多くは、
どちらかが正義で、どちらかが悪だと
描いていました。

しかし、人生も戦争も、そういうものではない
のです。私の2本の映画も勝ち負けを描いた
ものではありません。

戦争が人間に与える影響、ほんとうならもっと
生きられたであろう人々に与えた影響を描いて
います。

どちらの側であっても、戦争で命を落とした
人々は敬意を受けるに余りある存在です。
だから、この2本の映画は彼らに対する私の
トリビュート(敬意のしるし)なのです。

日米双方の側の物語を伝えるこれらの映画
を通して、両国が共有する、あの深く心に
刻まれた時代をあたらな視点でみてもらう
ことができれば幸いです。」

父親たちの星条旗 ・ 硫黄島からの手紙
公式HP
http://wwws.warnerbros.co.jp/iwojima-movies/

****
Wikipediaより

硫黄島の戦いで、日本軍は21,800名以上の
守備兵力のうち1パーセントに過ぎない200名
が捕虜となり、20,129名(島民から徴用された
軍属82名含む)が戦死した。

アメリカ軍は戦死者6,821名、負傷者21,865名
の損害を受けた。
第二次世界大戦中に海兵隊に与えられた名誉
勲章の4分の1以上が、硫黄島侵攻部隊のため
に与えられた。

****

当初米軍にとって3日で終決するはずの戦いが、
1ヶ月もかかった。
硫黄島の摺鉢山に星条旗がたてられた後も戦いが
続き、戦死者や負傷者が増えたのは
現在のイラクでフセインの銅像が倒されて
戦争終決の発表からも、アメリカ兵士の戦死者
や負傷者が増えつづけている状況ととだぶって
しまう。

=================
関連映画ブログ

蟻の兵隊
http://www.mypress.jp/v2_writers/wallaby97/story/?story_id=1484466

史上最強の武器商人と呼ばれた男
http://www.mypress.jp/v2_writers/wallaby97/story/?story_id=1300219

華氏911
http://www.mypress.jp/v2_writers/wallaby97/story/?story_id=625833

ボーリング・フォー・コロンバイン
http://www.mypress.jp/v2_writers/wallaby97/story/?story_id=668637

JFK
http://www.mypress.jp/v2_writers/wallaby97/story/?story_id=675467

================
戦争関連ブログ

靖国問題
http://www.mypress.jp/v2_writers/wallaby97/story/?story_id=1496759

満蒙開拓団と中国残留孤児
http://www.mypress.jp/v2_writers/wallaby97/story/?story_id=1486945

沖縄から
http://www.mypress.jp/v2_writers/wallaby97/story/?story_id=1470133

8月といえば
http://www.mypress.jp/v2_writers/wallaby97/story/?story_id=1462630

硫黄島からの手紙 読書http://www.mypress.jp/v2_writers/wallaby97/story/?story_id=1533991

硫黄島からの手紙 映画
http://www.mypress.jp/v2_writers/wallaby97/story/?story_id=1544023

靖国問題 パート1 政治に利用される靖国神社
http://www.mypress.jp/v2_writers/wallaby97/story/?story_id=1496759


靖国問題 パート2 如何なる死も賛美されてはいけない。
http://www.mypress.jp/v2_writers/wallaby97/story/?story_id=1534117

スポンサーサイト



category: 映画

cm 9   tb 6   page top

コメント

映画

見に行ったの?
私も今週の水曜日に行こうかなと思ってるとこ。
「トンマッコルへようこそ」もよかったよ♪
天地 はるな #79D/WHSg URL [2006/11/06 23:45] edit

コメント、有難うございました

こちらのブログにコメント、有難うございました。
日本が戦時中に物資がなくて「欲しがりません、勝つまでは」で頑張ったという話は聞いたり映画で見たりしていたけど、アメリカも戦争をするためには国債を買ってもらわないといけなかった、そのためには国債を宣伝する英雄となる人間をつくらないといけなかった・・というあたりの事情を細かく目にしたのは初めてのような気がします。
>国がヒーローを作りあげるというのは、
靖国神社に兵士を祀るというのに似ている。
こうした本質はどこの国も変わらないのでしょうか。
kusukusu #79D/WHSg URL [2006/11/07 01:03] edit

はるなさん

是非みてきて!
はるなさん、韓流映画よくみてるね。
トンマッコル・・は、いつもの韓流と雰囲気ちがうみたいだね。
このあいだ、チャングリム・・・はじめて見たよ。
あーゆうの、結構好きだわ。
あずーる #79D/WHSg URL [2006/11/07 01:27] edit

kusukusuさん

コメントどうもです。
>日本が戦時中に物資がなくて「欲しがりません、勝つまでは」で頑張ったという話は聞いたり映画で見たりしていたけど、アメリカも戦争をするためには国債を買ってもらわないといけなかった
日本は強制没収、米国は自主的に国債を買ってもらう
なんか目的はいっしょでも、国民に対しての扱いが対照的な気がします。このへんが、やっぱり まだ説明責任ができない日本なんでしょうね。
あずーる #79D/WHSg URL [2006/11/07 01:31] edit

戦争と中間選挙

きょうから投票です
アメリカの戦争を問います
誰がウソをついたのか
アメリカ国民はちゃんと知っている
注目したいです
タバスコ #79D/WHSg URL [2006/11/07 10:50] edit

戦争の真実

イーストウッド監督は、戦争を知らない全ての人に「戦争の真実」を伝えようとしてこの映画を撮り、その目的は十分達成されていると感じました。
あえて劇的な表現を抑えてドキュメンタリータッチで描いたのも効果的です(実話なので当然かもしれませんが)。
しかし60年後の現在もイラクやパレスチナで同様のことが続いているということは、人間が精神的に全く進歩していないということですね。
退化した部分の方が多いかも・・・。
電気猫 #79D/WHSg URL [2006/11/07 21:26] edit

RE

タバスコさん
>誰がウソをついたのか
>アメリカ国民はちゃんと知っている
>注目したいです
ほんとですね。
民主党からは、イラクにいっていた兵士が出馬しているみたいですね。
シュワちゃんも、ブッシュをさけているようです。
ブッシュ政権の中にいるひとたちも、距離をとっているとか。
格差の下の層にいるひとたちは、今まで選挙にいかなかったけど、今回は民主を積極的にサポートするのではなく、共和党にNOを言うために投票するというような人もいました。
日本も、米国より格差はましだけど、おなじような状況ですね。
あずーる #79D/WHSg URL [2006/11/07 21:32] edit

RE: 戦争の真実

電気猫さん
>イーストウッド監督は、戦争を知らない全ての人に「戦争の真実」を伝えようとしてこの映画を撮り、その目的は十分達成されていると感じました。
イーストウッド監督も、今はおじいちゃんだけど、戦争の頃、子供だったから 本当の戦争は知らないということですが、戦争の真実というか事実を 戦争をゲームのように考えている世界中の人に伝えようとしたような気がします。
>しかし60年後の現在もイラクやパレスチナで同様のことが続いているということは、人間が精神的に全く進歩していないということですね。
退化した部分の方が多いかも・・・。
戦争を主導する人は、自分は戦地にいかないからでしょう。
日本でも北朝鮮問題で、核武装とか戦争したがっている人多いですものね。オノヨーコが戦争をしたい人は利益がいっしょだから すぐ結びつくって言ってましたが。
この間、BSで少しだけ見たのですが、9・11のテロで子供が被害者となった親がテロの犯人とされる人の親と交流しているという話をしていました。
この被害者の親は、自分の子供だって、政治的な理由で、テロの加害者になりえることがあるという理由から、テロの犯人の親と、交流しているとのこと。なかなかできることではありませんが、そんな交流ができるなんてすごいことだと思いました。
ちょっとそれますが、弁護士の人がワイドショーでいってましたが、日本ではイジメ問題で、親は自分の子がいじめられるより、いじめる側であることにほっとするそうです。なぜなら、子が大多数にはいっているから。
いっぽう、米国では、親はいじめる側になったことを恥じるし、学校では、いじめる側を停学にしたりするそうです。
そして、いじめられた子、親、先生が徹底的に話しをするそうです。
それから、最近いじめられるのは、勉強ができる、スポーツもできる、社交的など、クラスでめだつ存在だそう。
表面的には仲良くしているけど、メールなどで悪口を言ったり、影で悪口をいう。
いじめられる子は、たいてい自分がされて嫌な事は人にはしないと教育をうけているので、反抗しないので、余計にイジメがエスカレートするとのこと。
こういう事を許している社会が続き、戦争を知らない世代が大人になるにつれ、戦争してしまえ!なんてなるんじゃないかと危惧します。
あずーる #79D/WHSg URL [2006/11/07 21:53] edit

おしらせ

こんにちは。
大道芸観覧レポートという写真ブログをつくっています。
「シンガポール総攻撃」という戦時中の映画の広告などについても
とりあげています。
よかったら、寄ってみてください。
http://blogs.yahoo.co.jp/kemukemu23611">http://blogs.yahoo.co.jp/kemukemu23611
kemukemu #79D/WHSg URL [2007/01/19 22:43] edit

page top

コメントの投稿

Secret

page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://wallaby97.blog.fc2.com/tb.php/618-3ea14192
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

父親たちの星条旗

映画「父親たちの星条旗」の感想です...
ジャスの部屋 -映画とゲーム- [2006/11/07 11:45]

父親たちの星条旗

一枚の写真に秘められた真実を描いた「父親たちの星条旗」を観るまで、この写真は米...
ゆっくり、長く走るには... [2006/11/07 22:24]

「父親たちの星条旗」

クリント・イーストウッド監督の「父親たちの星条旗」観てまいりました。硫黄島二部作の第一部で、アメリカ側からみた硫黄島での戦いと、その裏にあるものが描かれたこの作品、単純に良かったとか面白かったとか言えるものではないですね。一枚の写真から作られた英雄。...
固ゆで卵で行こう! [2006/11/08 09:17]

「父親たちの星条旗」FLAGS OF OUR FATHERS

やっとクリント・イーストウッド監督の「父親たちの星条旗」を観て来ました。http://wwws.warnerbros.co.jp/iwojima-movies/場所は10月にできたばかりのMINT神戸。さすがに新しいだけあってどこもピカピカで座席はゆったり、音響(DTS?)もバッチリでした。ただ全席指定ということがわからず、ウロウロさせられたのが玉に傷。この映画は日米双方の視点から“硫黄島の戦い”を描く史上初の2部作のアメリカ側視点の1作目です。こういう敵味方の双方の......
★電気猫のフォトBLOG(ネパール・神戸・地球)★ [2006/11/10 09:38]

映画「父親たちの星条旗(Flags of Our Fathers)」

●アメリカ映画を読み解く最重要キーワード「ヒーロー」を題材に、プロパガンダに利用するために「英雄にされた」若者たちの姿を冷静に力強く描いた力作●プロパガンダによく利用される戦争映画の構造と内幕を、戦争映画で浮き彫りにした手法がズバ抜けている。日米双方それぞれを一作品ずつ描くという、イーストウッドにしかできないであろう二部作の第一作。...
わかりやすさとストーリー [2006/11/10 12:05]

【劇場鑑賞120】父親たちの星条旗(FLAGS OF OUR FATHERS)

戦争を終わらせた一枚の写真。その真実。...
ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!! [2006/11/12 17:55]

page top

プロフィール

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

FC2カウンター

月別アーカイブ

カテゴリ